pH測定が安定しないのですが?

 

pH電極感知部の乾燥が考えられます。pH計を初めてお使いになる場合や、しばらくの間未使用であった場合には、pH電極感知部は乾燥しています。電極が乾燥している場合測定値は不安定となります。このような場合にはpH電極先端部を数十分の間pH標準液に浸すことで乾燥状態を取り除くことが可能です。pH電極先端感知部は適度な湿り気がある場合のほうがよりpH測定をより正確に行うことが可能です。

 

 

 

 

  ディスプレイの値が空気中で安定しません?

 

ディスプレイの値は空気中では安定いたしません。また表示が消えるように見えることもあります。これは異常や故障ではまったくありません。pHメーターは水溶液に感知部を浸漬してはじめて安定した表示が行われます。

 

 

 

 

  電池は交換できますか?

 

交換できます。ポケットタイプpHメーターの場合はLR44型(1.5V),

ポータブル型は単三電池を使用しております。

交換の際には必ずすべての電池を新品と交換してするようにしてください。古い電池と新しい電池を混ぜて使用した場合、電池同士の電圧の違いから稀にショートなどの現象を起こし電池が使用できなくなる場合があります。

 

 

 

 

  pH電極先端部に白い結晶が付着しています。これは何ですか?

 

pH電極内部には電解液が入れられております。電解液は測定の際にはpH電極先端部から微量づつ析出しpH測定ははじめて正しく行われます。このため、pH電極先端部には内部から析出したこの電解液が乾燥し白い結晶となって現れる場合があります。この結晶は毒物・劇物ではなく、また発がん性などもありませんが傷口や眼に入った場合など刺激性がありますので御注意ください。pH電極先端の結晶はビーカー等に採った水で簡単に洗い流すことができます。

 

 

 

 

  pH校正とはどのような意味ですか?

 

pH校正とは、pH標準液のpH値にメーターのディスプレイに表示される数字を合わせることです。

pH標準液のpH値というものは変化しづらく製造されておりますのでこの標準液のpH値を正しいと仮定してこの値にpHメーターの値を合わせることでpHメーターの校正(=ゼロ設定)が正しく行われたと考えます。

 

 

 

 

  pH校正はなぜ行うのですか?

 

pH電極感知部は常にその性状が変化いたします。高い精度でのpH測定をお望みの場合には必ずpH校正は必要です。また、pH測定を連続して行った場合、厳密には前測定のpH値に影響されますのでゼロ設定の意味でpH校正を行うことがより高精度のpH測定につながります。校正の場合には必ず専用のpH標準液を使用した設定が必要です。

 

 

 

 

  pH校正はどのくらいの頻度で行えばいいのですか?

 

想的には使用前に行うことで最高の精度で測定が可能です。すべてのpHメーターは未使用で保管してあった場合でも校正したポイントはズレます。一般的にpH7.0に調整(=校正)した後保管した場合でも0.20.3pH程度次回の測定の際に低く表示がされる傾向があります。(未使用の期間が長ければ誤差の範囲も大きくなるとお考えください。このため未使用の期間が長い場合必ずpH校正を行ってから使用するようにしてください。)

 

 

 

 

  pH校正液(=標準液)の未使用品の使用期限はどのくらいですか?

 

直射日光の当たらない涼しい場所に保管した場合、製品に記載の最終使用期限までは使用可能です。製品外箱には 最終使用期限としてEXP記載の後に年号が記載されてtおりますので、この期間までにご使用ください。

(ただし、未開封の場合です。)

凍らせた場合pH値は変化してしまいますので冷蔵保管などは行うことはできませんのでご注意ください。

 

 

 

 

  pH校正液はどのように破棄すればよいのですか?

 

pH校正液(=標準液)は毒物劇物取扱法に該当せず、また発がん性なども有しませんので少量であれば、薄めて流しても構いません。ただし、金属部に対しては錆等を生じさせやすいのでご注意ください。

ご注意ください)

傷口や眼には絶対につけないでください。刺激性があります。

絶対に飲み込まないでください。

お子様の手の届かない安全な場所に保管してください。

 

 

 

 

  pH校正を行う場合の注意点を教えてください。

 

必ず専用のpH校正用の標準液を使用してください。よく水道水がpH7.0と考え、水道水を使用して計器を7.0に合わせる方を見うけますが水道水のpH値は常に7.0では決してありませんのでご注意ください。ですからpH校正に使用する液はかならず専用の“pH標準液”をご使用ください。また、一度使用したpH標準液は破棄し、再使用はしないでください。未使用のpH標準液は直射日光のあたらない涼しい場所に保管してください。

また、純水も脱イオン水ですのでpH校正には使用できません

 

 

 

  pH電極は何回くらい使用可能なのですか?

 

残念ながら回数ではお答えができません。pH電極は測定の度に測定を行った試料が電極先端部に残存し、残存した成分はその後固化し電極の応答性を徐々に悪化させていきます。このためpH測定を行った後には速やかに電極を試料から出し先端感知部を蒸留水や水道水で濯ぎ汚れが残らないようにすることが大切です。pH電極の寿命はこうした測定後の洗浄を行った場合と、そうでない場合ではその寿命は大きく異なってしまいます。

 

 

 

 

  pH電極の寿命はどうやって判りますか?

 

もっとも簡単に行っていただける方法といたしましては、まずpH7.0(または6.86)pH校正を行います。その後、pH4.0pH標準液を使用し正しくpH測定が行えればpH電極は使用可能ですが、そうでない場合、たとえば、pH4.0の標準液に入れpH5.0付近の値を表示する場合などはpH電極の寿命と考えられます。

 

 

 

 

  pH電極をできるだけ永く使用する方法はありますか?

 

測定後はできるだけ速やかに電極を試料から取り出し先端部をすすぎ洗いしてください。また粘着性のある物質や牛乳、血液などこびりつくものはpH電極の寿命に大きく悪影響を与えます。

 

 

 

 

  pH電極の取扱上の注意を教えてください。

 

ミルウォーキー pHメーターは高精度なガラスpH電極を使用しております。感知部のガラス球は薄いガラス膜で製造されておりますので絶対にブラシなどで強くこすったりしないでください。ガラス膜に傷がついた場合pH測定が正しく行われなくなります。

では洗浄の方法ですが、強い汚れなどが付着してしまった場合には、ビーカーなどに約3cm程度水道水を採り、このなかに中性洗剤を23滴入れ泡だてた後、pHメーターの感知部を約一昼夜程度浸漬させてください。その後、綿棒などを使用して感知部の汚れを注意深く取り除いてください。洗浄後は、感知部を水道水ですすぎ、必ずpH標準液でpH校正を行ってから実際のpH測定をおこなうようにしてください。

 

 

  

機種の異なるpH計で同時に同じ水のpH測定を行ってもpH値が異なる場合があるのはなぜですか?

 

複数機種を使用し、ある溶液のpH測定を行った場合に、同時に測定を行っているにも関わらず異なったpH値をそれぞれのpH計が表示する現象が見受けられます。理由ですが、まずpH計は先端感知部、内部電解液、液絡部といった構造を有します。これらのpH計を構成する部位はそれぞれのpH計で多くの異なった素材が採用されており、一つの決まった材質で画一的には製造されてはおりません。このため、一つの溶液を異なった機種のpH計で同時に測定を行った場合に異なったpH値の表示が行われる可能性が考えられます。 pH計は溶液中の水素イオン濃度の測定を行っておりますが、pH標準液はこの水素イオン濃度の値が非常に高く、この結果pH計は、大変安定したpH測定値を標準液中で表示することが可能です。しかし、一般的に測定を行う試水の水素イオン濃度はpH標準液ほどイオン濃度が高くなく、この結果、測定値にバラつきが生じたり、また測定までの時間がかかったりといった現象となって現れることがあります。このためこうした、実際の試水のpH測定をより安定させるために、pH計はそれぞれその感知を構成する部位にいろいろな材質を採用しております。pH計のこうした構造上の理由から、同時に同じ試水の測定を行った場合でもわずかなpH測定値の不一致といった現象が発生いたします。こうした測定値のバラつきはそれぞれのpH計の精度範囲内である場合が一般的であります。